私が思う「糖質制限」は大きく分類すると以下の3つです。
1.メタボリック・シンドロームの2型糖尿病に罹患した人で、体重を減らせば病気の進行を遅らせたり、薬物やインスリン療法に依存しなくても日常生活を過ごせるようにするための「食事療法」のひとつ。
2.主にアスリートやボディメイクなどの大会の出場者が、パフォーマンス(競技や審美)を高めるために筋トレなどの運動と組み合わせて、本番(試合、大会)までの一定期間に実践する「トレーニング法」のひとつ。
3.血液検査結果などは良好で健康なのに、絶えず自分の体重を異常に気にしており、何が何でも体重減量したい人が実践する「糖質制限(または低炭水化物)」と呼ばれる「ダイエット法」のひとつ。
私は、糖質制限を実践して効果があるのは「上記1と2」の場合のみに限られ、「上記3」の「ダイエット法」としての糖質制限は、健康な人は、実践すべきではないと考えています。
そんな中「糖質制限ダイエット」をテーマにした当番組は、私にとってド・ストライクの興味深い内容でしたので、20回もの長い大特集となりました。
この番組では、糖質制限を「驚異のダイエット法だ」と断定し番組内ではイライラした性格でキレる「賛成派センセ」と、「繰り返すブームに過ぎない」と、何とも回りくどくて核心を突かない「反対派センセ」が登場します。
●番組は「ダイエットブーム」の検証で始まった
●賛成派は糖質制限治療を推進する協会の顧問
●瘠せる効果は認めるも健康に良くないと語る反対派
●短期的効果はあるが長期的な健康に寄与できるのか
「ブドウ糖に変わります、ブドウ糖に変わっちゃう・・・・」
まるで自分に言い聞かすように、お題目のように「糖質摂取そのもの」と「ブドウ糖生成自体」が「害」なんだと主張される、摂取した糖質をエネルギーとして摂り込めない体質となられたと告白される、哀れな賛成派、夏井先生・・・・・・・
「ブドウ糖量が同じだから、ご飯も角砂糖も高血糖スパイクリスクも、中性脂肪になる量は同じだ」との、素人の私でも大ウソだと分かる、賛成派医師、夏井のとてもまともな医者とは思えないご主張・・・なぜ?
夏井先生や糖質制限推進派センセたちの特徴は、「糖質」を徹底的に悪者することに拘った商売(著作)のお立場で「ポジション・トーク」しかできない平成の古い既得思想を今でも引きづった「旧パラダイム思考」の持ち主であると、スリムちゃんは思います。
「2:6:2」の法則で言えば、間違いなく下位の「2」に属する、変化ができない「古いもの好きの医師たち」でであると言えましょう!
賛成派センセは糖質のみならず血糖値の急上昇を抑える食物繊維を含む「炭水化物自体」が人類を滅ぼすとのご主張なので、糖質憎しの発言もさもありなん、で、ありましょう。
そんな賛成派である夏井先生の肩書は「糖質制限医療協会」の「顧問」です。
「糖質食っている奴らは血糖値スパイク起こして1日中イライラしている」と偉そうに、他人様を上から目線で決めつける、賛成派の夏井先生。
しかしそんな夏井先生こそ「アナタ!その複合ナントカは血糖値スパイクは起きないんですか!さっき、危険と言ったじゃないですか!」と、番組内で唯一感情を爆発させるキャラクターとなって、超イライラしてキレるという、ブーメラン状態に(苦笑)
糖質を人類の敵だとか、そんな極端なことを偉そうに語る人はすぐキレる怒りっぽい攻撃的な人が多いんだろうな、と、全国の視聴者が改めて思い知らされたことでありましょう。
な、何と「反対派」のパネル画像が、「ご飯」から「美人」に変わりました!!!wwww
何の前触れもなく、突然これを見た瞬間、私「スリム鳴造」は飲んでいた焼酎を危うくTVモニターに噴いてしまうところでした。
太って瘠せて、太って瘠せて、太って瘠せて、太って瘠せて、糖質制限で死にかけて、そして、今また健康的に痩せたと言う、医師としては明らかにアホでだらしないといっていいシクジリ先生の日比野佐和子氏。
しかし、それを武器に「太って瘠せて死にかけてリバウンドして再びダイエットに成功した美人医師」としての日本で唯一のゆるぎない位置を手に入れた日比野先生であろう。
自分の立場を死守しようと必死でコソコソウジウジした冴えないジジイの夏井&幕内と違って、日比野先生は肝が据わっているし、恥も晒しているし、軌道修正しているし、開き直った性根が、心地良い/潔い/気っぷが良い/素晴らしいぞ!!!
正にキラーコンテンツ、満を持して反対派として番組に降臨の瞬間です!!!(大爆笑)
女性ナレーター【談】
こちらは日比野さんが当時食べていた普段の食事です。
糖質を抜き、大好きな肉、そしてチーズが中心のメニュー、こうした糖質制限ダイエットが異変を招いたのでしょうか?
日比野佐和子先生【談】
当時のドクターもそういうふうに考えていたと思います。
やはり普段の食事について聞かれまして、そういう糖質制限でお肉と油を好きなだけ食べていたという話をしましたら、もうその食事自体が原因だと言われました。
幕内先生【談】
因果関係がほとんどはっきりしないんですね。
ただ、あそこまで極端な食事をすれば、脳梗塞とかの危険性は当然、あると思います。
夏井先生【談】
江部先生のところで糖質制限やってる人は数万人レベルでいますけど・・・
海外の文献であっても、糖質制限やって一過性脳虚血発作を起こしたのは「彼女(日比野佐和子先生)ひとり」なんです。(キッパリ!)
この回をまとめると以下の通り
日比野「私は糖質制限で死にかけた」
幕内「因果関係は分からないが、危険性は考えられる」
夏井「糖質制限で病変があったのは世界で日比野だけだ」
日比野は少なくともあくまでも「自分自身の事」を語っているに過ぎない。
幕内と夏井にとっては、日比野の体験した出来事は他人が訴える重みのある証言なので、慎重な発言が求められるが、何と夏井は「そんなの世界で日比野だけ」と、全国の視聴者に向かってまたしても「神の目線」で、断定してしまった。
もし仮にバラエティ番組の健康コーナーであれば、爆笑問題の太田とかが突っ込んで夏井をすみやかに救済するが、当番組は「マジ健康番組」なので、誰も突っ込まないので、自分の考えは世界の意見だと勘違いしている夏井の痛々しさ/悲惨さ/惨めさ/哀れさ/が浮き彫りとなった状況が、番組全編を通じてダイレクトにお茶の間に思慮遠慮なしに伝わっていく・・・・・・
日比野先生が自らの症例をもって、ご自身の体験として糖質制限ダイエットの危険性を視聴者に訴えられましたが、賛成派の夏井先生は、「そんなのは世界で日比野だけの一例だ」と、神目線で決めつけられました。
いや、これは酷いwww
糖質制限ダイエットに賛成とか反対以前に、こんな断定物言いの/勘違い/お門違い/場違い/見当違い/●違い/の輩では、日本全国の一般視聴者に対して公平で役に立つ情報提供はできないでしょ。
しかし、夏井先生を崇拝する人たちにとっては、バッサバッサと断定的に言い切って、しかも、反対派の幕内先生にガツンとキレてマウントを取りに行く夏井先生の番組内での言動を視聴して、「さすが夏井先生。反対派の幕内はぐうの音も出ないよ」と、頼もしい師匠として益々崇める存在になったのかもしれません。
令和に入っても、何が何でも
「ご飯も砂糖と同じ、糖質を食うこと自体が害なんだ」
とか
「ご飯・パン・とうもろこし以外は何でも食って良い」
とか
「血糖吸収速度やエネルギー代謝とか関係なく、糖質は危険」
とか、
TVに出て何年も狂ったように同じことを繰り返し発言するので、熱心な信者や盲信的な後進医師以外の99.999999999%の一般社会人は、「もうイイよ、ジイさん。うんざりだ」と、相手にしなくなっている令和元年の状況でありましょう。
「ご飯食うな。肉・脂は体力の限界近くまで食って良い」と語る「糖質制限推進派センセ方」が語る「糖質制限」を長期間実践した場合、夏井先生のように8年間続けても健康な人もいる一方、日比野先生のように3年間続けたら病気になったという人がいるという事実は、しっかり受け止めるべきでありましょう。
つまり、番組タイトル「糖質制限ダイエットは安全か?」に対する回答は、体重が減ったとしても隠れメタボによる心臓病や脳梗塞の発生リスクもあるということです。
番組冒頭箇所で「過去のダイエットブーム」を、ちんたら回りくどく語る幕内先生・・・
多くの視聴者の興味を番組最後まで惹きつける「掴み」に失敗して、反対派としては迫力不足ではないかとの印象とその理由を書かせていただきました。
夏井先生【談】
覚せい剤とか・・・
全部あそこ(快楽中枢)にいってドーパミンが出るんですけど。
実は、(ご飯を食べて)血糖が上がるとこも、みんなあそこ(快楽中枢)に行っているんですよ。
男性司会者【談】
当然、摂取しているものは、全く違う訳ですが???
夏井先生【談】
最近のアメリカの専門雑誌なんか見ていると、糖質は新型コカインだと言っています。
男性司会者【談】
はぁ?
それは、ちょっと過激な表現だと思いますがね!
当番組で明らかになったことは、「ご飯と違法薬物は同じだという発言する人物」が、「糖質制限ダイエットに賛成」なおかつ「糖質制限の医療を推進する顧問」であると、日本全国の視聴者が幅広く認識してしまったという事実でありましょう。
信じられないでしょうけれど、賛成派の夏井先生の番組内での実際のご発言です。
「江戸時代は、庶民は精製した白米をほとんど口にできなかった」という意味なら共感や理解できる視聴者も多いと思うのですが、夏井先生は、幕内先生に対して「複合だろうと単糖だろうと血糖値スパイク起こすだろ」と激怒されるほど、「炭水化物全体」を敵に回しておられます。
「ご飯は角砂糖17個分だ、麻薬と同じだ、江戸時代は食っていない」・・・・・・
正に「糖質は悪」という題名の舞台で、TVを見ているご自身のファンや支持者、信者のために、狂気&凶気の舞いを踊り続けて演じ続ける「裸の爺様、夏井先生」
「炭水化物が人類を滅ぼす」というタイトルがご自身を追い詰めておられるようで、気の毒でなりません。
夏井先生は「俺は運動しないし、しなくても健康だ」そしてTV視聴者に対しては「したい人がすれば良い」と答えられました。
しかし、夏井先生のご師匠である江部先生は「良好な血糖コントロールのために、運動は効果ある」と、初版2010年のご著書で明確にアドバイスされておられます。
今回、糖質制限推進協会肩書でご出演された夏井先生におかれまては、せめて「俺は運動しないが、運動すればインスリンが出なくても血糖コントロールに効果があるという説がありますよ」と、視聴者に向けてアドバイスできなかったのでありましょうか?
私個人的には生活習慣病治療の一環としての「糖質制限推進協会」を支持する立場なので、今回の「雑」な回答の夏井先生には大変がっかりしております。
また、推進協会も、このような「米も麻薬も同じ」「糖質制限は運動はしなくていい」という発言をする人物を「顧問」にしておいて、一般日本国民患者の支持を末永く得られると思っているのでしょうか?
厚労省や農水省や糖尿病学会や既存医療に物申す勇ましい姿勢は、勝手にすれば良いと思いますが、患者、すなわち、生産者、飲食業、市井の庶民などの「患者」を敵に回すようであれば、推進協会もお終いです。
そして実際に困るのは、推進協会傘下の医師として、地域患者と日々真摯に向き合う、市井のお医者さんたちでありましょう。
「具体的に体に悪い影響を教えてください」と司会者が促しているのに、反対派の幕内先生は「栄養失調とは言え短期間で痩せるのは間違いない」・・と「糖質制限ダイエットを肯定したとも受け取れる」ご回答。
はぁ??
もちろん幕内先生のお考えは「ただし」が付いて「栄養失調だから痩せる。長期的な安全性ははっきりしない」とご主張されていますが、こんなヌルヌルした中途半端なご回答では、視聴者、特に主にダイエットにのみに興味のある、大半の一般視聴者はこう思ったでしょう。
「何だ。体に悪い原因は良く分からないし栄養失調って何?結局痩せるんなら糖質制限ダイエットは正しいじゃん」
・・・・・・と。
反対派の幕内は、
人類にとって貴重なエネルギー源である糖質の役割も語らず・・・・・
そして、健康な人が長期的に糖質制限ダイエットを実施する危険性も語らず・・・・・
スリムちゃんは声を大にして以下のように言いたいところではあります。
↓
「幕内先生よ。貴殿は何のために「反対派」で出演したんだよ」・・・・と。
糖質制限ダイエットが人体に与える「悪い影響」をしっかり語ったうえでなければ、「栄養失調」だとおっしゃっても、結論が「短期間で痩せる」であるならば、視聴者には納得も理解も共感もできないでしょう。