(連載期間;2021.9.18~2021.12.28;全10回)
「ヘルシー長寿研究会2021」では、「高齢化」&「少子化」そして「多死社会」を迎えていく時代の中で、どのように「ヘルシー&長寿」を過ごしていけばいいのか調べて、読者の皆さまとお役立ち情報などを共有できたらと考えて記事作成しております。
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「平均寿命」・・・0歳の平均余命
「平均余命」・・・各年齢の人があと何年生きられるかの平均値
ヘルシー長寿を目指すためにかなり重要なこと。それは
「社会とのつながり」
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TVやマスコミを通じて頻繁に社会とつながることで健康状態が改善されたという「きんさんぎんさん」
そして、100年前の「スペイン風邪」そして現在の「コロナウイルス」という生涯で2度のパンデミック、さらに戦争、病気も経験されながら、家庭を営み長く働いてこられたという、現在世界最高齢の田中力子さん(2022年3月23日現在、満119歳)。
もちろん、遺伝や長寿者ご自身の生命力も影響しているものと思われますが、やはり「人とのつながり、支え合う社会の一員」の生涯を通じての継続が、ヘルシー長寿にとって、何より大切なのかもしれません。
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寿命の限界、つまりヒトは何歳まで生きられるのかは諸説あるようですが、認定されている記録上では、現時点での「人類最大寿命」は「122歳」ということになりますね。
今回は「現時点でのワタクシ様や読者様は一体、何歳まで生きられるのだろうか?」を各項目にてチェックしながら、「できるだけ健康に長生きする」ことの一助にしていきたいと思います。
ご関心あれば、読者の皆さんも記事内の「寿命診断サイト」で、ご自身の享年予想されてみてはいかがかな?
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ストーンズ
再始動す
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2021年10月(ミック&キース78歳)
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間もなく80歳を迎える齢になっても、なお元気いっぱいなミックのヘルシーな食事内容は、
「全粒粉のパン、玄米や豆類、チキン、魚介類、オーガニック栽培の野菜類。」
・・・との事です。
良質な「未精製複合炭水化物」を中心にしながら、脂質低めの良質なたんぱく質を摂取し、野菜もしっかり採る。
これは、拙ブログでも取り上げてきた「ま・ご・わ・や・さ・し・い・こ」の食生活ともリンクした「ヘルシー長寿食」ともいえましょう。
この回では、「フレイル予防」についてのお役立ち動画をリンクしています。
また、フレイル予防の一助となるであろう、栄養タップリな「スリムちゃんレシピ」も登場しておりますので、ぜひご参照くださいませ。
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新型コロナウイルス感染拡大防止のための外出自粛や人と会う機会が激減しているという「低活動・不活発」により社会問題化しているのが、主にご高齢者の体力や認知機能さらには感染症への免疫力の低下などの健康二次被害を引き起こす負のスパイラル、それがいわゆる「コロナフレイル」でしょう。
多くのご高齢者が「フレイル(虚弱)」の期間を経て、徐々に要介護状態になるといわれています。
フレイルを予防し、できるだけ「健康寿命」で生活できる期間を長くしていきたいものですね。
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超高齢化社会を迎えるわが国では、フレイルの先送り(予防)対策としての上記3つの「健康長寿」への応用として「無重力・宇宙放射線・閉鎖空間」という極限の宇宙環境で長期間過ごす宇宙飛行士を通じて研究している「宇宙医学」が健康維持の実践として役立てられているそうです。
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という訳で、この回では「宇宙医学と健康長寿の応用研究」について、主に国や専門機関の一次情報を調べてまとめてみました。
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2021年4月に施行された「改正高年齢者雇用安定法」では、希望者が70歳まで働ける機会の確保を企業の努力義務とするなど「70歳現役社会」が到来しつつあります。
「高齢者就労と健康の関係性」についての2つの研究結果について。
1つ目の「労働衛生安全法に守られた就業者のみ限定」での調査では、「定年後就労は健康に寄与する」との結果がありました。
一方で2つ目の「65歳以上の就労高齢者」に対して行われた調査では、「就労の目的」によって健康リスクが異なることが分かりました。
つまり、あくまで私の想像というか、皆さまもご想定のとおり、「健康ならば高齢期もできるだけ働いたほうが健康に寄与する」その一方で、「老齢年金が少ない自営業者などの高齢者は、生活のためにストレスのかかる働き方をしているのではないか」ということですね。
現在58歳の私自身も「老齢年金が少ない層」に属しますので他人事ではなく、今後の60代、そしてそれ以降をどのように過ごしていくのか喫緊の課題でございます。
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老衰と診断されて亡くなった人が多い自治体ほど高齢者の一人あたりの医療費が低くなる傾向があることが明らかになったようです。
老衰では終末期を迎えても、長期病気ではないので積極的な治療が抑えられているとみられています。
健康長寿社会を実現して老衰死が増えれば、穏やかに最後を迎えられるだけでなく、医療・介護費の適正化にもつながるとしています。
要介護状態の期間をなるべく少なく過ごして、最後を迎えること。
ヘルシー長寿とは、すなわち「健康寿命を延ばし、緩やかに衰えて最後を迎える」ことである、とも言えましょう。
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第二次世界大戦後の現代においては、新生児を含む乳児(生後1年未満)の死亡率が劇的に下がって人類全体と同様に日本人の平均寿命は伸び続けています。
た・だ・し。。。。。で、ございましょう。
大正時代の平均寿命が43歳だったのに対して、それからわずが約20年後の昭和20年の平均寿命は、何と「31歳」と江戸時代の水準まで一気に下がっていました。
原因は、読者の皆さんご考察のとおり「戦争による直接(戦死、空襲など)および間接(低栄養、体力低下、新生児乳児の死亡率増加など)の死亡者の増加」でございましょう。
かつて500年前にも、頻発した戦争・疫病・地震・飢饉によって、それより前の時代よりも平均寿命が大きく下がった室町時代がありました。
そして、現在。。。。。。。。
今のところは平均寿命は年々伸び続けていますが、それは「安定した平和な社会システム」のお陰でございましょう。
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ありがとうございます。
ありがとうございます。
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安定した平和な社会システムを継続するために、それすなわち「人類文明を次世代に健全に引き継ぐ」ために、疫病などのパンデミックや地震などの自然災害については予知や対策が必要でしょう。
と、同時に、人間が巻き起こす「戦争や人災(原子力災害など)や飢饉」については、解決に向けた努力・協調など人類総意の英知でもって致命的な破壊・滅亡を防いでいきたいものでございましょう。
「人類文明を次世代に健全に引き継ぐ」・・・・・
それは、現在を生きる「大人たち」の、子供や孫やひ孫やそれに続く子孫など未来の人類に対する「指切りげんまん」なのです。
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健康寿命とは、「介護の必要がなく健康的に生活できる期間」を指します。
健康寿命 |
平成28年
(2016年)
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令和元年
(2019年)
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男性 |
72.14歳 |
72.68歳 |
女性 |
74.79歳 |
75.38歳 |
令和元年(2019年)時点での健康寿命は、前回調査の2016年から男性は0.54歳、女性は0.59歳と延びており、もちろん調査開始以降の数値を更新しております。
厚生労働省は、健康寿命の都道府県の格差縮小も目標に掲げているようです。
ところが、過去9年間での格差は、男性は縮小していますが、女性は拡大していますし、前回2016年からの比較では、健康寿命の都道府県の格差は男女ともに拡大しているようです。
そんな中、今回とりわけ注目されたのが、「男性の健康寿命は大分県が1位。前回35位から急上昇」という調査結果でした。
この回では、この「大分県の男性健康寿命の大幅順位UP」を通じて、「健康寿命」について考察してみました。
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