(連載期間2018.10.15~2019.2.15全10回)
番外編
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連載を振り返って(スリム鳴造談)
投稿日;2019年3月24日、一部編集2020年3月23日
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「糖質制限食事法」を実践してみようと決めたのは「2ちゃんねるで無数無名の人々の熱い議論」を読んだからでした。
私は性格上「誰か特定の人、または特定の現象を一方的に信じる」ということがないため、糖質制限も2ちゃんねるで「反対意見、否定意見」を読んだからこそ、逆にこの食事法に頼ってみることにしたのです。
このような経緯で「糖質制限食事療法」をスタートし、自分主体で病気と向き合うことにした私でしたが、実際には本当にこの方法で病気が快方に向かうのか、具体的には「本当に血糖値が下がるのか?体重が減ってくれるのか?」という不安や疑念は尽きませんでした。
それを払しょくしたいために関連動画を次から次へ数百本も聴講したのでしょう。
そして「糖質制限関連ホン」も結果的には何十冊も購入していました。
圧倒的な「情報量」で自分を覆いつくし、集中と安心を得たかったのだと思います。
この特集で登場する「糖質制限推進派センセのホン」は、糖尿病が発症した2016年に購入したホンばかりです。
(例外として「炭水化物が人類を滅ぼす」というホンだけ遅れて2018年に初めて読みました)
基本的にはどのセンセのホンも
・糖質は摂取するな
・昔の人類は糖質なんか摂取していない
・・・・と、書かれており、特定の栄養素である「糖質」を敵対視しておられます。
各センセ方も米やぼた餅やうどん・そばをたっぷり食べてきて大人になったはずなのに、激しく攻撃的になって「糖質」を目の敵にして責めて貶めています。
センセやホンによっては何と「野菜さえ食うな」とか「炭水化物(食物繊維を含む)が人類を滅ぼす」と極論を述べる過激な主張も見られます。
私は「糖質は人類文明発展の礎であり、創造力の源および癒しの栄養素」であると思っています。
私の糖尿病が今のところ寛解しているのは「過剰過ぎた糖質摂取を減らしたこと」も大きな一因だとは思いますが、糖質制限推進派センセ方のように「糖質を敵対視」していたら、再び病気が悪化していたかもしれないとも考えます。
なぜなら、血糖値を上げる原因は食物摂取だけではないし、悪者とされる「インスリン分泌」も生命活動に必須だと思っているからです。
ただし、で、あります。
一方で私は「現代人は糖質を過剰に摂取しているし、それだけで食事を済ましていることが健康を大きく害している」と思っています。
平成の次の時代には糖質制限推進派先生方には、糖質を敵対視するような煽りホンは止めてメリットデメリットも解説した実用的な内容にしてほしいものです。
もっとも、最近発売されたホンは一切読んでいないので、「最新の」糖質制限業界の動きは存じ上げませんが。。。。
ただ、これまでと同じような「糖質を敵視した煽りホン」では、もう売れないような気もしますね。
そんな中、「糖質制限2.0」とかいうタイトルのホンを見かけましたが、「2.0」としていることで差別化・生き残りを図ろうとしている「糖質制限業界で食っている人々」の病巣を見た気がしました・・・・・